2016年4月13日水曜日

釣り場であった話 「山に捨てられる命」

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今回は私が子供の頃
父と2人で山へ渓流釣りに行った時の話
 
早朝から釣り始めて昼頃には私が
疲れ切ってしまい山を下りる事になった
 
山といっても川沿いには
1本の狭い道路が走っている

川を下るよりも楽だという事で
きつい斜面を登り道路を歩いていた時
山側の方から大きなエンジン音が鳴った
 
「危ない!端に寄れ」
 
父の野太い声で
私は狭い道路の端に寄った
 
どんどん近づいてくるエンジン音。
でもエンジン音の他に何か聞こえた
 
「ギャン!ギャン!」
 
1台の車が私とすれ違った後
必死の形相をした犬が物凄い速さで
その車を追いかけていった。
 
私「今の何だろ?」
 
父「犬を山に捨てに来てんだ」
 
私は絶句した
 
父曰く前も同じ状況があったらしい
 
勿論犬は鼻が利く。
それでも家に戻れないほど
遠くから来てんだろな。
 
ガリガリに痩せて
横たわってる亡骸があまりに不憫で
土に埋めた事もあるらしい。
 
犬を山に放せば「野犬」になって
同じ仲間と群れを作って
生きていけるかもしれない。
でも群れに受け入れられない犬は
たった1匹で山をウロつくようになる
 
空腹で餌にありつけず
どんどん力尽きていく
 
衰弱して立つことも出来なくなった犬は
最後の最後に何を想うんだろう。
  
この世に生まれたとき感じた
母犬のぬくもり
 
飼い主との楽しかった時の
思い出
 
それとも自分を捨てた飼い主への
憎しみ
 
今でも飼い主の車を追いかける
半泣きの様な必死の形相が忘れられない

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